『松下会計事務所』は、熊本県天草市で70年以上続く会計事務所です。大切にしてきたのは、「地域を支え、人を大切にする」という姿勢。所長・松下亮さんが掲げる「敬天愛人（自然を敬い、人を愛する）」の考え方を軸に、社員の幸せ・お客様の成長・地域への貢献を同時に実現することを目指しています。

地域に根ざしながら、企業の未来を支える──。その使命感を胸に、100年続く事務所づくりに取り組んでいます。

会社の理念には、「社員の幸せを大事にすること」「お客様の成長を支えること」「地域に貢献すること」という３つの柱があります。単に仕事をこなすだけでなく、人とのつながりや温かさを大切にしながら働ける会社です。所長の松下さんは、「働く人が幸せじゃないと、お客様にも良いサービスは届けられない」と話しています。そのため、スタッフ一人ひとりが働きやすく、成長できて、誇りを持てる職場づくりを大切にしています。

『松下会計事務所』には、女性も安心して長く働ける環境が整っています。
例えば、所長が「スタッフは家族のような存在」と考えていて毎日一人ひとりに声かけを行っています。
そのほか育児や家庭の都合で働く時間を調整したい場合も相談しやすい雰囲気や「未経験でも丁寧に教えてもらえる」「成長できる環境がある」と、スタッフの声。実際に働いている女性スタッフの多くも、未経験からスタートして、今では専門的な仕事を任されているそうです。

「事業承継の現実と未来への責任。だから私は”つなぐ”を選んだ」松下会計事務所は昭和26年創業で、もうすぐ74年を迎えます。所長の松下亮（写真・中央）さんは現在47歳。100年企業を目指す上で「いま何をすべきか」「誰と歩むか」を大切にしています。熊本市から天草に戻り、外で培った経験を地域や企業に還元したいと考え、事業を引き継ぎました。経営とは命と同じく永遠ではないため、「どう生かすか」「どうつなぐか」という問いに、会計・税務・経営支援の立場から真摯に向き合っています。

「税理士事務所」というと堅いイメージを持たれる方も多いと思います。しかし、『松下会計事務所』はとてもあたたかい雰囲気です。

福利厚生では、「月1回のお弁当支給」「月例会議後のランチ」などの小さな楽しみや「資格取得支援」なども。「所長が、職員のために“何ができるか”を本気で考えてくれているのが伝わってきます」と磯口さん。

そのほか、柔軟に働くことができる環境も魅力。

・家庭の都合（学校行事・子育て）での勤務調整がしやすい
・所長が日常的に声をかけ、職員の状況を理解してくれる
・未経験でも一歩ずつ学べる育成スタイル

“人を大切にする文化”を大切にしている会社です。

今回、『松下会計事務所』の取材を通じて感じたのは、所長の松下亮さんが掲げる「敬天愛人」という理念が、職場の隅々まで浸透しているという点です。スタッフの皆さんは、それぞれの役割を丁寧に果たしながらも、常にお客様や地域の未来を見据えた行動をしていることが印象的でした。杉本さんの「数字の裏に人がいる」という言葉、そして磯口さんの「不安だったけど飛び込んで良かった」という一言には、現場で働く人のリアルな想いが詰まっています。温かい雰囲気と成長を支える環境が整った松下会計事務所は、働く人にとって理想的な職場であり、この地域でキャリアを積みたい方にとって大きな魅力があると感じました。