株式会社新和光学|熊本発・世界を相手に挑戦! 町工場の枠を超えた精密技術企業

『株式会社新和光学』は、熊本県天草市にある、創業43年を迎える研磨加工専門企業です。電子機器やIT機器の心臓部を支えるファインセラミックスという特殊素材の加工を手がけ、大手企業からも信頼を得る実力を持っています。代表取締役の舩田大作さんは、父から会社を継ぎ、「職人」から「経営者」へと進化する中で、孤独や葛藤を乗り越え、仲間と共に歩む経営を実践しています。今回はそんな舩田さんの想いと企業の姿勢を深掘りします。

勤続年数 20年
入社したきっかけ 前職を辞めて4か月ほどゆっくりしていたんですが、「このままじゃまずい」と思って仕事を探し始めたんです。ハローワークで紹介された中で、一番上にあったのが新和光学でした。「面接行ってみようか」と思って連絡したら、「すぐ来てください」と言われて入社が決まりました(笑)。私のように未経験でも技術は後から身に付くので、「一生懸命頑張る人」「やる気のある人」と一緒に働きたいですね!
ストーリー紹介 専用工作機械を使い、図面を見ながら寸法通りに削って加工。品質や納期の管理も行っています。 機械は良くも悪くも「セットした通り」にしか動かないので、最初の準備がすごく大事。スタートで失敗したら、不良が出てしまうので、細かいところまで注意しています。 前の会長は、何をするにも「俺が決める。みんなついてこい」っていうタイプだったんですが、今の社長は「みんなで考えて決めよう」というスタイル。どちらも良さがありますけど、今は「自分たちで考えて進める」という責任と達成感があります。
勤続年数 9年
入社したきっかけ 前職は別の業種でしたが、未経験から技術を学べる環境に惹かれたという松岡さん。社長とは高校の同級生で、自分から「働かせてください」とお願いしました。「初めは不安もありましたが、先輩のフォローが手厚く、徐々に作業に慣れてきました」と語ります。社員もパートさんも合わせて6人程度の会社なので、風通しはすごくいいです。社長にもすぐ相談できるし、アットホームな雰囲気で働きやすいと思います。
ストーリー紹介 機械の調整を通して、製品の品質を保つ仕事をしています。特にセラミック製品は非常に割れやすいので、設定や調整にミスがあると不良が出やすくなります。一つひとつ注意を払って調整しています。無理なプレッシャーはなく、落ち着いたペースで仕事を任せてもらえる職場。これまで色々な仕事を経験してきて、今はこの会社が一番「働きやすい」と感じています。社員の声に耳を傾けてくれる社長がいる会社です。

私たちのお仕事

1982年に創業した『株式会社新和光学』は、電子機器やIT機器の心臓部を支える工業用陶磁器(ファインセラミックス)という特殊素材の加工を専門に手がける、町工場の枠を超えた精密技術企業です。

主な業務は、工業用陶磁器(ファインセラミックス)素材の極薄両面同時研削加工。電子機器や精密機器に使われる部品を高精度で仕上げる特殊技術を有しています。技術職からスタートした舩田社長は、2016年に父から事業を引き継ぎ、経営者としての道を歩み始めました。京セラなど業界大手の下請け企業としても技術を認められ、現在も日本のものづくりを支える一端を担っています。

大事にしていること

正確さや効率性を徹底する日々を続けていたところ、人間関係にほころびが生じて経営の悩みが増えました。

「自分が正しいと思うことが、必ずしも他人にとっての正しさではない」 とに気づいたとき、舩田さんの経営方針が大きく変わったと言います。
社員の声に耳を傾け、力を借りることの大切さ。目標を共有し、共に歩む組織づくり。そうした中で生まれたのが、同社の経営理念「3つのシゴト」です。

仕事(ワーク):職業としての責任と誇り
私事(プライベート):個人としての生活・家庭を大切にする姿勢
志事(志):自らの志や使命を持って働くこと

これらを柱に、「人が活きる組織」への転換を図りながら、社員一人ひとりの成長を経営の中心に据えています。

今取り組んでいること

舩田さんが見据えるのは、単なる経営の立て直しではありません。

2013年から熊本県中小企業家同友会に参加し、天草支部長や副代表理事を歴任。かつては「俺が正しい」と突っ走っていた社長業も、同友会の学びを通じて、「仲間と共に考える経営」へとシフトしました。現在では、地域ラジオ番組「フレフレ天草」の立ち上げにも携わるなど、地域と企業をつなぐ役割も果たしています。「かつては助けてもらうことに抵抗があった。でも今は、自分も誰かの力になりたい」と話します。

代表メッセージ

「地域づくりは人づくり。企業は人なり」。 そう語る舩田さんは、天草という地に根差しながら、行政や金融、教育機関と連携し、地域全体の未来を見据えた経営を志しています。

「これからは“俺がやる”ではなく、“一緒にやる”時代。社員も、家族も、地域も、すべてが豊かになる経営を目指したいんです」。
その言葉の奥には、かつての葛藤を乗り越えてきた経営者の覚悟と、地域を担うリーダーとしての使命感が光ります。

編集部ひとこと

今回の取材で強く感じたのは、「正しさ」から「共感」へのシフトです。強い信念を持ちながらも、相手の声に耳を傾け、支え合う経営を実践する舩田代表の姿勢は、多くの経営者にとって示唆に富むものでした。天草から全国、そして世界へ。「小さな町工場」ではなく、「本気のものづくり集団」として、今後の活躍がますます楽しみです。

会社の魅力

「やっぱり、休みが取りやすいことですね。社長は「ワーク(仕事)」「私事(プライベート)」「志事(夢)」の3つを大切にしていて、従業員の想いや家庭の事情もちゃんと汲み取ってくださいます。誕生日に社長からお祝いのメッセージが届いたり、家族にまで気遣ってもらえたこともありました。そういう部分が、本当にあたたかい会社だなと感じます」とスタッフの松岡さん。

「『この日休みをください』と言って断られたことは一度もありません。もちろん、仕事をしっかり終えて段取りしたうえで、ですけどね(笑)」。

 

求人概要

この情報はプレミアム会員限定です。

関連記事

  1. 有限会社雄心|自由な働き方と温かなチームで、あなたらしい成長を

  2. 金子産業株式会社|人が集い、笑顔が生まれる場所を建てる。地域と共に生きる建設会社

  3. 住商産業株式会社|若手も女性も主役になれる。新しい建設・住宅の仕事に挑戦しよう

  4. 株式会社松瀬商会|未経験から暮らしと建物を支えるプロフェッショナルへ

  5. 帯山中央病院 | 思いやりや支え合いのある温かな環境で安心して働ける職場

  6. 本渡液化ガス株式会社|ガスと笑顔を届ける、天草の“暮らしの番人”